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地球と遊ぼう、ハイジの丘協会 「皆作」 田植えの終わりと農家の祈り

「皆作」 田植えの終わりと農家の祈り 

集中的な大雨や雷が続いている。
岩清水にエノハが泳ぐ掛け軸、床の間には竹篭の花瓶、ガラスの水差し。
茶室を彩る涼夏に、ほっと心を落ち着かせる。
今年、初めて蝉の鳴き声を聞いた。

「この集落の田植えがやっと全部終わったんよ。
今日は、「皆作(かいさく)」っちゅうてね、
秋には皆の田んぼで、お米が豊かに実りますようにって
お百姓さんたち皆が、近所のお宮でお詣りする日じゃったんよ。
山と海の幸をお供えして、神官さんを呼んでね。
いいお詣りができたけん、おいしいお米ができるよ」

明治生まれの矍鑠とした祖母との電話。
田植えの終わりを意味する農事暦のことを話してくれた。
祖母は県北の平野で、数年前まで米を作っていた。

半夏生(はんげしょう)の葉が白くなる7日2日以降は、
大雨や洪水が増えるため、半夏までに田植えを終わらせよ、という
昔の人の知恵、そして農事暦の一つ。
県西南部の竹田市では田植えの農繁期に入ることを「地獄入り」、
田植えが終わることを「地獄出」と言って、
ご近所で一杯飲み、をする習わしもある。

 『春になって、小屋が二つになりました。
 そして蕎麦と稗とが播かれたようでした。
 そばには白い花が咲き、稗は黒い穂を出しました。
 その年の秋、穀物がとにかくみのり、新らしい畑がふえ、
 小屋が三つになったとき、みんなはあまり嬉しくて大人までがはね歩きました 』

農的暮らしを愛した宮澤賢治。自然のリズムと気の流れを感じる。
狼森と笊森、盗森(オイノモリとザルモリ、ヌストモリ)より。

お米の「米」の文字は「八十八」が変形して
「米」という字になっている。
稲作りや代かき、収穫、脱穀まで
米作りには八十八の手間がかかる。
我ら、瑞穂の国の民。
私が地元の農家から買った米も、あなたがスーパーで買った米も、
豊饒の”祈り”を、捧げられた1粒だった。

1粒1粒のご愛念に、手をあわせる。
20100623田んぼに水が入りました@緒方平野.jpg

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