広告
地球と遊ぼう、ハイジの丘協会 物語をデザインする、阿蘇・門前町を歩く

物語をデザインする、阿蘇・門前町を歩く 

世界一のカルデラ、阿蘇の外輪山をロードバイクで駆ける。
100627阿蘇・大観峰を駆けめぐる
阿蘇神社から国道11号の坂道を上り、左手に阿蘇谷(カルデラ)の青田を眺めながら、景勝・大観峰=写真右=を抜けた。

曲がりくねりの牧草地を上ったり、下ったり。ほんの65キロのコースだが、地面をたたき付けるような土砂降りの雨、自転車ごと横に流されるような強風に立ち向かい、派手な黄色のユニフォームが濡れては乾き、濡れてはまた乾いた。美しい牧草地の至る所に、口蹄疫の感染防止のため消毒をよびかける、赤文字の看板が物々しく点在する。

膝小僧も両腕もさらに夏色に近づいた。終着点・阿蘇神社で参拝した後、門前町をぶらり散策する。今夏、ハイジの家を訪れるゲストのために、予習もしておかなくっちゃ

300㍍ほどの商店街に、黒板に白文字の統一された看板が幾つも並ぶ。
「何があるんだろう、こっちのお店は?」と軒先をのぞく。
精肉店「とり宮」の地域の特産品・馬肉のミンチを使ったコロッケ「馬(ば)ロッケ」(150円)は、商店街の名物らしい。ニンニクがよく効いて香ばしい。店の前で味見をしていたら、大工の甲斐さんが「お姉さん、今日はお一人?」と話しかけてきた。家を建てる際にでた廃材を利用し、檜の箸と箸入れ作りの体験講座(500円)をやっている。阿蘇山のわき水が、通りのあちこちに点在しており、恋やお金、健康などの能書きを読みながら口を潤す。

知らず知らず、誘客の導線が描かれている。
地元の名水で仕込んだシュークリームの有名店「たのや」で入手した
A3中折サイズの散策地図には、「町の語り部に聞く」という視点で、
町の名物や、わき水に関する物語が記されている。

地図には、方言を交えてこう書いてある。例えば阿蘇神社。
創建は紀元前281年ていうけん、キリストさんの生まるる前の大昔ですたい。神武天皇の孫神、建 龍命(タケイワタツノミコト)と、そん姫神さんや、そん子神さんたち13座の神々が祀られとります。「阿蘇大宮司家」と呼ばれなされて、今は91代目ていう日本有数の旧家ですばい。
100627阿蘇市一の宮・門前町を歩く
△左上から、阿蘇神社、甲斐さんの箸作り体験、散策マップ(中央)、有名店・一の宮の馬ロッケ。今日はすっぴんハイジ。

物語が視覚的に表現されていて、とても親切。
この阿蘇市とは、観光省の「阿蘇くじゅう観光圏」に同じく属す竹田市。阿蘇地域のデザインの仕掛け人である、阿蘇地域振興デザインセンター・坂元英俊事務局長に聞いた通り、大分県の観光事業より、はるかに先をいった仕掛け(ソフト事業)が見受けられた。
見知らぬ土地を訪れると、積極的に町民に地域情報を尋ねるのだが、この散策地図は出来がいい。その後、足を伸ばした内牧温泉でも、周辺の温泉施設と営業時間、料金のリストが、施設入り口に貼ってあり、番頭さんに尋ねるまでもなかった。

散策地図も看板も、寄ってみたくなる工夫がなされている門前町。例えば、湧水に特産品のトマトを冷やして浮かべる(1玉50円)など、夏らしい演出も。地域の物語をデザインする力、って農商工の6産業化で生まれてくるもの。竹田食育ツーリズム(総務省の雇用創出事業)で多くのデザイナーが起用されたことを足がかりに、今後も城下町で色んなデザインが視覚的に楽しめることに期待する。


■阿蘇神社
ハイジの家から車で30分。

■大観峰(だいかんぼう)
住所:熊本県阿蘇市山田端辺
電話:0967-32-1960

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://heidihill.blog26.fc2.com/tb.php/694-7823d35a