独立記念@祖母登山
10月11日夕方、尾平登山口を出発したイブニング・トレッキング。ぼちぼちのペース2時間半で、九合目小屋にたどり着き、ABC野外教育センターのぽっきー率いる、佐伯市の小学生たちと合流した。
山に一人で入るのは初めてのこと。
男鹿の鳴き声を近くに、遠くに聞きながら、いつのまにか怖かった高所も森の闇も克服した自分に気付く。崖の上から、無数にきらめく満天の星空を見上げたとき、地球を感じ、こんな素敵な光が味方してくれていることを感じた。
昔、ヨセミテ国立公園の断崖絶壁にぶら下がって夜を明かすロッククライマーたちを見て、彼らの気が知れない、と思ったのだが。今なら分かるかも、この爽快感。
アラスカの兄弟姉妹が教えてくれた「自然界での自立」。彼らが身をもって教えてくれた海や山での遊び方、トレイルの歩き方、日没までの時間の数え方、ロープの結び方など自分の身を自分で守る方法。リスクを最小限に抑えるために、身につけねばならない技術はまだまだあるけれど。一歩も三歩も成長した自分を知ることができた。
翌朝、午前4時半起床で、下弦の月と満天の星空を仰ぎながら山頂へ。小屋からは約10分の距離。寒さに震えながらオレンジ色の帯びと、色づき始めた紅葉を愛で。小屋に戻って管理人・加藤さんのトランス・ミュージックを聞きながら、熱いおかゆをわいわい囲み、宮ノ原コースを2時間で下山した。
PS.H小リュータロー君へ。
低燃費って知ってる?
- [2009/10/12 15:06]
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コメント
素敵な夜ですね。あと文章も・・・!
大自然の孤独な時を経ると、人間の和の大切さを知りえます。
祖母山はそんな大資源ですね。身近な神の山です。
とよたまひめ
** tanosukeさん **
いつもメッセージありがとう。人里離れた・・・といっても、日本にいると人間の匂いのしない場所ってありませんね。でもこの人里と自然の近さが、神の山や自然崇拝の文化をつくってきたのだと感じます。
今年4月初めて山開きに参加しました。とよたまひめを祀る山頂の祠に 地元・神原で自然栽培した合鴨米のどぶろくを捧げる サリモス後藤清幸さんの姿を見た時、日本人の魂を感じました。
対人間関係だけでなく、対自然との関係を、もっと育てていきたいですね。
Thick cloud - steam rising - hissing stone on sweat lodge fire
Around me - buffalo robe - sage in bundle - run on skin
Outside - cold air - stand, wait for rising sun
Red paint - eagle feathers - coyote calling - it has begun
Something moving in - I taste it in my mouth and in my heart
僕の好きな歌の一節です。
忘れてしまう前に、この瞬間を自身によみがえらせよう、そんな気持ちになりました。
ありがとう!
Be wild
** フナタロー様 **
ゾクっとしました。
動物としての生命力、あふれる野性への憧憬でしょうか。
アメリカ先住民と地平線を歩いた日、シカ肉の塊を背負って歩いたコディアック島での狩りの旅、森へ逃げる銀ギツネの美しい尾っぽ、台所を覗く牛の巨体ほどのムース。
今、文明社会の私。野生って、単にアウトドアに出かけることでなく、動物としての気高さや誇りを持った人にも感じます。
>eagle feathers - coyote calling - >it has begun Something moving in -> I taste it in my mouth and in
>my heart
Peter GabrielのSan Jacinto、いい歌詞ですね。後ほどyou tubeで聞いてみます。コメント、ありがとう!
「アメリカ先住民と地平線を歩いた日、シカ肉の塊を背負って歩いたコディアック島での狩りの旅、森へ逃げる銀ギツネの美しい尾っぽ、台所を覗く牛の巨体ほどのムース。」
これは、Heidi さんご自身のご記憶ですか...? 得難い体験ですね。こんな野生の世界に僕自身も身を置いてみたいものです。
はい、正解! San Jacinto by Peter Gabriel
これは、1981年のアルバム 'IV' 以来、楽曲自体が成長していて、僕が確認している限りでは、DVD Secret World Live 収録のものが一番の高みに達しています。同じ時期のツアー、武道館で観ることができました。このツアーではもう一曲、'Secret World'が出色。ロックという音楽が表現できる限界点がここにあると言ってもいいくらいの出来上がりだと思いますね。
それでは、今後もエントリを楽しみにしています。
SECRET WORLD
緒方平野ではもう稲刈りが。頭をたれる黄金色の稲たち。風に倒されぬよう、雨に倒されぬよう、カラスに食べられぬよう、水田のあぜにはユニークなかかしの姿も。
** フナタロー様 **
野女Heidiです。ほんと、色んな方の御縁のお陰で、「愉快な地球の歩き方」、させて頂いております。まだまだ地球は、私の知らない秘密がいっぱい。いくつ宝石箱を開けられるでしょうね。
>このツアーではもう一曲、'Secret
>World'が出色。ロックという音楽が
>表現できる限界点がここにあると
>言ってもいいくらいの出来上がりだと>思いますね。
Peter Gabriel、初めて聞きますが、いやSECRET WORLD、すごかった。ちょっとyou tubeでは足りない感じ。このサウンドの厚さ、迫力ありますね。武道館でのライブ…すごかったでしょう!
>今後もエントリを楽しみにしています
ありがとう^^
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