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地球と遊ぼう、ハイジの丘協会 味覚ワークショップの手引き 金丸さんが「創造的な食育ワークショップ」出版

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味覚ワークショップの手引き 金丸さんが「創造的な食育ワークショップ」出版 

食環境ジャーナリストで、大分県の食育総合アドバイザーの金丸弘美さんが、8月31日、竹田市や佐伯市でのワークショップの実践例をもとに、ワークショップの手法をまとめた「創造的な食育ワークショップ」を出版した。


▼私が金丸弘美さんと初めて出会ったのは、2005年4月下旬。食育ネットの本山秀樹隊長の紹介で、竹田市内の農業の視察に同行させて頂いた。
神原地区の薬膳料理レストラン「緒環」や、入田の名水などを巡りながら「コンクリートのU字溝にするとオタマジャクシが住めなくなるよ」などと田んぼの生態系について話し出し、食にとどまらない幅広い専門知識に驚いた。

「昔はよかったんじゃが、若い人が減ってしもうち、シイタケの後継者もおらんごとなる…」
取材に訪れた場所では、現状に不安をもらす長老たちの相談コーナーになっていた。
「大丈夫です、全国どこも同じですから」とさらり。続けて、金丸さんが実際に足を運んだ全国の先進地事例を話し始める、といった具合に。

この視察後、大分県は、金丸さんに総合アドバイザーを依頼。06年と07年度の2年間、県下各地で食育推進ボランティアとして活動する「おおいた食育コーディネーター」26人を育成。また、2市町村を食育推進モデル地域に指定し、毎月2日ずつ金丸さんをアドバイザーとして送り込んだ。それが06年度竹田市と佐伯市の食育推進事業で、今年は豊後大野市と玖珠町で行われている。

▼金丸さんは佐賀県唐津市出身。演劇評論やテレビ番組制作をしている時、家族の病気をきっかけに食育活動を始めた。農業や食材、環境問題などの取材で、この13年間、全国の農村約600か所を巡り、執筆、講演活動を続けている。家族は、スローライフを実践しようと2001年鹿児島県・徳之島に移住。義姉の大ぞの千恵子さんも、健康アドバイザーとして全国各地で人を元気にする講演会や執筆を行う人気者だ。

▼本の中では、2005年から2年間行ったワークショップ30本のうち19本の「食のワークショップ」と「味覚ワークショップ」の組み立て方を、分かりやすく説明している。テキストの作り方、進行方法、お洒落な会のネーミング、美しい景観に配慮した場所であること、五感チェックシートのサンプルなど、現場でワークショップを企画する際に必要な情報を盛り込んで。

ワークショップの手本となっているのは、イタリアのスローフード協会主催の「サローネ・デス・グスト」(毎年9月)やチーズの講座だ。食材の背景を知り、比較し、テキストを作り、そして料理までを考えたもの。

私が実際に参加した例では、佐賀県唐津市鎮西町の名護屋城跡「海月」で江戸前鮨を味わうワークショップ。アワビ生産者がテキストを使って養殖方法や水産業を取り巻く現状を話し、鮨職人がネタの解説をしながらにぎる、というもの。鮨が美味しかったのは言うまでもなく、普段は茶室として使われる素晴らしい日本庭園を眺めることができ、着物で参加する女性もいる、という素敵な雰囲気だった。

▼味覚ワークショップでは、地域の食材、人や景観、知恵、物語を組み合わせて日本の風土にあるものを、官能表現で味わっている。味の優劣をつけるのではなく、素材の特徴を引き出し、ブランド作りの基礎となるものだ。

たとえば「米5種類と塩5種類を官能表現し、オリジナルのおむすびを作る」、というテーマでは、シンプルな味比べ体験で、精製塩と自然塩の違いを発見する。知識ではなく、味わいという体験をする。金丸さんが、生徒から表現を引き出していく様子は実に見事なものだった。
私も高校生を対象に「おむすびと塩の講座」をやってみたが、古代米とピンクソルトで「恋人と遊園地で食べる ピンクピンクおにぎり」を作った生徒の発想は、期待以上の感動があり、嬉しかった。

だから、全国の食育リーダーの皆さんには、是非「塩とおむすび」の味覚講座から挑戦してみて欲しい。日本人のルーツに迫り、色んな展開ができて面白い。

▼金丸さんと出会って3年目。これまで地域で行ってきた調理体験や郷土料理の伝承活動で、最も基本となる調味料に浅はかだったことに気付いた。おばあちゃんから引き継いだレシピ。でも中身は、醤油や豆腐の大豆も、中国産だったりする場合がある。だから、特産品はサツマイモ、という豊後大野市市内の道の駅で、平然と”よそ者”のパッケージ商品が陳列されていたりする。食材の生い立ちを知らないまま、台所に立っていた。

地域再生の思いは、どこも同じ。それが、「味覚ワークショップ」という、今までにあるようでなかったシンプルで新鮮な波動に乗って広がっている。地域の味を守る地道な活動が、地域作りと連携した結果、金丸さんがアドバイザーとして入った竹田市では「食育ツーリズム」が始動する。食材の基礎を知る日本版テキストの作成が、全国の色んな地域で同時進行されることを願い、私たちは、本物のスローフード運動を展開していく決意する。

「たのしくて、おいしくて、本物」の食育講座。そして、お洒落ならなお上等。9月地酒(25日)とお茶(26日)の味覚ワークショップに向け、私も本書大活用の日々である。

「竹田にデザインを!」昨年2月のシンポジウムで金丸さんが言い残したアドバイスだ。




■次回金丸さんの講演会とワークショップ■

募集1「稲穂の汁をすする会~美酒と緒方の発酵文化」◇日時:9月25日(火) 午後3時から6時半
◇場所:緒方町馬場「俚楽の郷」日本晴れ伝承ホール
◇内容:米作りから酒造りまで、鷹来屋五代目の蔵元杜氏・浜嶋弘文氏のこだわりの美酒を、日本料理研究家の中川藤義氏の料理と共に味わいます。「キレイになる緒方の発酵食」をテーマに、ジャーナリスト、杜氏、料理人が講演。体の内側から美しくなる発酵文化の魅力を、お洒落に楽しむ講座です。
午後3時から4時まで、金丸さんの講演会(無料)。
午後4時から、ワークショップ(5000円)


募集2「まったりお茶三昧~茶ムリエと旅する秋風の茶葉紀行 緑茶から紅茶まで」◇日時:9月25日(火) 午後3時から
9月26日(水) 午前9時から午後4時
◇場所:三重町 大分県野菜・茶業研究所
    千歳町 廣瀬眞一さんの庭園「夢茶園」
◇内容:日本茶インストラクターの佐藤幸生さんによる「べにふうき紅茶づくり体験」と豊後大野茶生産組合の廣瀬眞一さんによる「幸せになるおいしいお茶の入れ方講座」など。地元のサツマイモや地粉を使った、スイートポテト(いもの力屋)、おばあちゃんのひとつぶ饅頭、お茶のクッキーなど、こだわりのおやつを味わいながら、千歳を一望できる丘の上で秋の風を楽しみましょう。
▽参加費:紅茶づくり、ミニ講座は無料。ワークショップ1000円。
▽定員20人。
▽プログラム
1日目:9月25日(火)
午後3:00~5:00  べにふうき手摘み体験 県野菜・茶作業所にて(講師:佐藤幸夫氏)
2日目:9月26日(水)
午前9:00~10:00  べにふうき手揉み体験 @野菜茶業研究所
午前10:30~11:30 食育講座「生産者のためのスローフードガイド」
(講師:食環境ジャーナリスト 金丸弘美先生) @千歳町の「夢茶園」
午前11:30~12:30 お茶の入れ方講座(講師:廣瀬眞一氏)、各自昼食
午後2:00~4:00  紅茶審査会 @県野菜・茶作業所

【申込み先】
どちらも豊後大野市役所企画部企画調整課 食育担当 河室まで Tell 0974-22-1001(内線2052)

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豊後大野市は自然に恵まれた水と田園のやすらぎのふるさとです。このすばらしい大地に育まれた農産物を活かし、地域の方々と一緒に健康づくりをはじめます。豊後大野の土や水や太陽...

  • [2007/09/17 17:31]
  • URL |
  • 『食育ネット』 こだわりの食 イベント企画 まちづくり 地方から全国へ |
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