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地球と遊ぼう、ハイジの丘協会 おばあちゃんとおせち料理を囲むお正月

おばあちゃんとおせち料理を囲むお正月 

今年の我が家の正月のテーマは
「おばあちゃんとおせち料理を囲むお正月」
元日(1月1日)は、昔から、山に帰った田の神を呼び戻すために祝われる重要な節日(せちにち、節句)とされ、この日を祝うめでたい料理が、御節料理と呼ばれ、正月料理のことのみを指す。

大晦日の日。大分市内に住む妹、富山から友人2人を連れて車で帰省した弟、北九州から帰った大学生の弟、4人が実家に集まり、買い物をし、腕まくりをし、慣れぬ手つきで料理に励む。母が不在のこともあって、我らの料理の先生は、「NHK今日の料理」と堀田貴子さんが9ヶ月に渡って読売新聞に連載した「わくわくレシピ」最終回。もちろん手際なんて良くないので、ひたすらレシピに従うのみだ。

中でも、やっと会えた「田作り」。たつくり(・たづくり)は、カタクチイワシの幼魚を干したもので、別名、ごまめ(五万米)とも言う。乾燥させた小魚を乾煎りし、冷ましてから醤油、みりん、砂糖、赤唐辛子を少量、これを煮詰めた液で絡めてつくる。絡め過ぎると全部くっついて取れなくなる。正月のおせち料理、特に関東風の祝い肴三種として欠かせないもののひとつ。
昔、田畑の高級肥料としてイワシが使われていた事から、豊作を願って食べられた。別名のごまめ(五万米)は、イワシを肥料とすると米が豊作となったのでこう呼ばれているそうだ。
子供たちの手作りおせち 田作り

この縁起物「田作り」の由来を、去年は食育指導士の講習会などで2回ほど、医学博士・栄養管理士の本田京子先生が話していた。一度は作らねば、と思っていた品。お重に詰める時は、頭を左にそろえる。なんとも見栄えよく、甘い醤油味のカリカリとした食感がうまい。しかし、田んぼにイワシ、なんて可笑しいな風景よね?

というわけで、およそ2日がかりで、「祝い肴」に、田作り、たたきゴボウなどを作り、「口取り」に、なますや、紅白かまぼこに包丁を入れてお飾りを作り、妹が美しく重詰めしてくれた。
そして我が家の正月に最も欠かせないのは祖母が作ってくれる「黒豆」。皺のない、なんとも綺麗な光沢があって美しい。これを食べると、あぁ、また正月が来たなぁ、と感じる。黒には魔よけの力が有るとされていたので、まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に暮らせることを願って食べるそうだ。

作ってみると、どれも基本的な調理ばかりで、また食べ物の持つ意味に驚いた。私達同世代がよく使う”横文字の簡単な創作料理”って何だったんだろう。何を追いかけて、毎日献立を考えるのか。食べ物には、それぞれの意味があったのだ。夜空に光る星座の言い継がれるように、神社で舞われる神楽のようにね。

こんなおせち料理を囲んで、話が弾まないわけはない。4人でお酒を少々頂きながらワイワイ喋り、料理の「手間」という贅沢を楽しんだ。両親、祖母や親戚とは お粗末ながらも娘・息子からの「手作り正月」をプレゼント」することができた。

今年、正月にこのテーマを設けた理由は2つ。
1つ目は、祖母と一緒に過ごしたかったから。
2006年7月に他界した母方の祖母・渕初恵(日田市在住)が、正月には、実家で元気に過ごしていた。私は同じ頃、アラスカの氷河の上を空中遊泳したし、アラスカの正月料理も楽しんだ。祖母はどんな風に笑っただろうか、酒のつまみはどんな話だったのだろうか、あの場には戻れないと思うと尚愛おしい。
これまで、休みは海外や友人と過ごすことが多かったけれど、皆が一人暮らしになり家族が集まることが特別なことになった。だから今年は、父方の祖母の昔話やレシピを聞くことが最優先。

2つ目は、御節料理を覚えたいという私のアイデンティティーから沸き起こる気持ち。年に一度しか機会のない、「おせち料理」を去年は作らなかったことが悔やまれた。確かにアラスカの小さな町で、食材を手に入れることは難しいが、日本人として最も食することの意味に迫ることができる料理を自分で覚えぬまま年を重ねることこそ勿体無かった。

来年は、本を見らずに作れるかしら。今年作ったこの御節料理でさえ、重詰めの順序が間違っていた、何が足りなかった、ということがたくさんあった。しかし、幾度か御節料理を作り重ねていくうちに、それぞれの料理が、いつか私の味になっていくのだろう。祖母に習った茶碗蒸しも、いつかは私の味に、私の家庭の味になっていくのだろう。本屋に駆け込んで買った本はコレ。



あなたが、大切な人に食べ継いでいきたいものは何ですか?

アラスカで経験したオーロラの光の帯の一瞬や、
大自然に抱かれる心地よさも、
目を奪われるような生命の瞬きも、
その風景を伝えることは
自分自身が変わることによってのみ果たされる。

そんな自分自身の変化を楽しみながら、
「時間」というすり鉢の中で、
あなたと私から生まれる、気持ちやひらめきや、感動を
一つでもカタチにできるものがあったら嬉しい。

そしてその中から一つでも、「継続し、つなげて」いけるものが
見つけられたら、なお幸せ。
子育てに励むことも、自分の楽しみを共有していくことも然り。

今年もあなたの熱い思いをお寄せください。

大好きな海や、野や、人や、花や、畑や、風を
地球のいち生活者として 慈しみ、
あなたと私の住む町や村が、もっと気持ちよいところになりますように。

私やあなたが、家族や人を大切に思う気持ちが
より豊かなものになりますように、

そして今年も、田畑というあなたの人生を耕してくれる
たくさんの五万米(ゴマメ)ちゃんが訪れますように。

新しい年もどうかよろしくお願いいたします。


1月7日、松の内に。

ハイジ



※参考リンク:御節料理とは?(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』へ)・・・重詰めにも深い意味と順序がありました。

追伸:多くの皆様に新年のご挨拶を頂きましたことを、心より御礼申し上げます。祖母 渕初恵との別れを悼み、今年の賀状を控えさせて頂きました。

コメント

Heidiさん、素敵なお正月ですねー
去年のまとめも読ませていただきました。
躍動的で素晴らしい一年でしたね。
私の家族や友人もみんな健康でありがたい新年を迎えることが出来ました。なにかをもっともっとと求めてしまいがちですが、足元がしっかりするのが一番大事ですものねー。

Heidiさんが素敵な一年を過ごされますように。
今年もよろしくお願いします。

明けましておめでとうございます。本当素敵なお正月ですね。私とは正反対(涙)今年こそはお味噌を作りに行きたいです。今年もよろしくお願いします!!

明けましておめでとうございます。

 Heidiさん明けましておめでとうございます。早々にメールもいただきまして、ありがとうございました。
 御節をはじめいろいろなことを知ることが出来ました。(起源とか・・・。)
 イワシの話は聞いたことがあります。これから収穫時期を迎えてくるイチゴなんかは今でも多分魚系の肥料を使っています。不思議なことに山なのに海のにおいがします。?
 私にとって後世に食べ続けてもらいたいものは何でしょうか?ゆっくりと時間を掛けて考えてみます。
 
 今年もよろしくお願いします。

おめでとうございます。

あけましておめでとうございます。
今年もいろいろとお世話になります。
それにしても流石ですね・・・
読んでて感動しました。やっぱり本職は素晴らしい。
いい正月が出来ます。
ずっと休んで無いのでまだお正月が来て無いです。今年も笑顔で頑張りましょう。

毎日おめで隊あなたへ

あ~、生きてるってなんて気持ちいいんだろう。
悩んでいるあなたに
「生きてるだけで、マルモウケ!」
ホンマでっせ。
嘘だと思ったら 口に出して言ってみたらええよ。

毎日おめでたい 私と、あなた。

今日もありがとう!


** yoyoさん **
すっかりご無沙汰です。BLOGはすっかり手を入れていません。もう少し文章と写真が上達するよう、現場修行するのみ、です。
yoyoさんの、”1人1人の体調に合わせた料理のコーディネート”…今の時代に必要なことだと思います。楽しみにしていますよ。

** 臼杵のchieponさん **
なかなか県南に行く機会がありませんが、今年は臼杵のことも色々知りたいです。3月に佐伯で味噌作りをするので、是非ご参加下さい。

** たのすけさん **
私も「知らんかった~!!!!」ことばかりですよ。本を見ながら、へぇ、えぇ、そうなの!?、これは勉強になるわぁ…とうるさいくらい感動しっぱなしでした。注文のオードブルだったら意味さえも考えなかったと思います。でもいつか、私の祖母のように、「黒豆はねぇ…」って私の孫達に教えてあげられたら嬉しいです、笑。

** かまえんPieer! **
今年もよろしくね~☆花火大会など、正月も働きづめでお楽しみ様でしたね。今朝の新聞も大きくばっちり。県南で一番熱い男はピエール様でしょ~♪今年もそちらから 楽しい嬉しい大波 をザブンと送って下さいな。ヒオウギ貝の小舟に乗って、食のハーモニーを奏でたいと思います。

詩人か?

ツッコミじゃないけど・・・
詩人やなあ~!感心するなあ~!
一つ一つの言葉が活き活きしてますね。
負けないようにピエールも頑張ります。
今後も、ザブンと大きな波が行きますよ・・・(笑)

続・山のパエリア

** Hey, Pieer! **
1月13日「めぐちゃん工房でのお楽しみ隊新年会」はご一緒できなくて残念です。今、平田さんと山のパエリアの内容を打ち合わせしてきたところ。Pieerがいつも魅せて下さるような、綺麗な貝殻はないけれど、山は山の本格パエリアを目指そう、ということでテーマは「きのこ」。原木栽培とそうでないものの味比べなどもしながら、ワイワイやります。
今年は久しぶりに蒲江に潜りに行きたいですが、Pieerはモリ突きなんてできるのかい?
別府湾と奄美の海で鍛えた海女Heidi。お人魚姫は、貝捕りもうまくってヨ…フフフ(笑)

おいしそう!

今年もよろしくお願いいたします。
記事楽しみにしています^^。
私もいつかお節料理をきちんと作れる母になりたいです。

私のお節、あなたのお節、お母さんのお節料理

** sorami28 さん**
コメントありがとう。sorami28さんのお正月の思い出はどんなものですか?私は、母の作る雑煮、家庭科教諭の叔母・祖母が作っていたお節料理を思い出しました。本を見ながらなんて恥ずかしいな、と思っていたら、料理研究家の友人が「最初は誰でも本を見ながら作るんだよ」と言ってくれました。そうか…?!手作りお節のお陰で、毎年家族で正月を迎える楽しみがまた一つ増えました。

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