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地球と遊ぼう、ハイジの丘協会 双美おばあちゃんの味噌づくり

双美おばあちゃんの味噌づくり 

週末の味噌作りに向けて、糀の仕込み作業をしている佐藤双美さんの志土知農産加工所を訪ねた。
一晩、水に浸した米を蒸す
蒸気の立ち上る加工場。昨晩から水に浸した米を蒸しあげ、台に広げて熱を冷ます。
蒸した米の温度を下げながら、糀菌を混ぜる
手を入れると火傷をしそうな温度だ。
「ちぃと糀をふんわりさせるために、これをするといいのよね」と、”魔法水”と名づけた水を打った。

双美さんは、豊後高田市の農家に生まれた。会社員だった21歳、職場結婚して、竹田市志土知の農家に嫁いだ。「当時は、農家の嫁が小遣いや自分の時間を持つなんて考えられない時代やったんよ。家の前の道はガタガタ、穴もボッコリ。尋ねてきた友達に『こんな道を運転しよったら、流産しそうやね』と笑われたほど」と振り返る。

転機は、1985年、アメリカ研修でブドウ農家が庭先で開く農産物の直売所を視察したことだった。当時は、竹田市内でも月1回青空市場が開かれるだけ。「農家自らが、消費者に農産物や加工品を売るなんて画期的だった。志土知には田んぼも畑も、材料もある。私たちも自分にあった売り方をすればいいのでは」と、県の技術センターで糀作りの技術を学び、近所の主婦4人と味噌作りの加工所を設立。直売所で販売を始めた。

しかし年々仲間も年をとり、加工所は閉鎖。150リットルの大釜や木箱などを譲り受け、自宅横に加工所を設けた。 「味噌仕込みは、農作業の合間にできる。毎日しなくていいから楽なんよ」と、年間約2トンを仕込み、販売や米の持込による味噌仕込みの受注を請け負っている。

さらには2007年、即席味噌スープの素「双美おばあちゃんの味噌玉」を商品化し、ヒットした。わが家の麦、地元の米、大豆を使った無添加味噌に、軽く焼いて粉末にした天然の調味料(かつお節、いりこ)を混ぜて、一人分ずつ団子にして焼きあげたもの。湯を注ぐだけで、簡単に味噌汁ができる。
味噌玉新パッケージを開けると、いただきます

今では、市内の道の駅やこだわり食材を扱う通信販売、JR博多駅のセレクトショップでも販売する。月に数回は、味噌玉作りのために人を雇うほどだ。

レシピを公開している双美さんは、「大量生産できるものではないから、やっぱり家庭で手作りしてほしい」と話す。「常備食としてとても重宝するし、母親が留守のときでも、お湯だけあれば、子どもでもすぐ一人分の温かい本物の味噌汁ができる。今の時代に求められている食べ方じゃないかなぁ。味噌玉を通じ、日本古来の調味料・味噌作りにも興味を持って食べてくれる人が増えたらいいな」と語る。

糀を仕込んで6日後、今年も県内外から味噌作りの仲間が加工所を訪ねた。(続く)

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