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地球と遊ぼう、ハイジの丘協会 2008年12月

いのちの期限 

岡藩7万石の城下町、大分県竹田市に移り住んでまる2年が経った。
こんなにも、この町が、この地域が好きになろうとは予想もしなかったこと。

2005年、アラスカの人口5000人ほどの小さなコミュニティーで、”村”と”人のつながり”の温かさを体験した。地に足をつけ、自分の言葉で語れる”地域”を持つことーーー。団地育ちの私には、その光景がとても新鮮で、地域なしには自分のアイデンティティーは持てないような気持ちだった。

そして2008年。昨年にも増して、国内外の友人がはるばる竹田を訪れてくれた。
秋には、神原地域で食、音楽、歴史、癒やしを体験するツアーを自主企画し、皆の支援のお陰でどうにか形になった。自分のやりたいことが実現できる地域になった。

新春~恒例のみそ作り体験に、県内外からのべ約50人が参加。
   四国への「弁当の日」ツアー満喫。讃岐うどん巡りや、竹下和男さんの学校訪問。
春~県内一周・国際チャリティーライドで自転車旅行。
    「重ね煮」を習い、料理が一層楽しくなった。
初夏~大分→富山への自動車旅行。立山アルペンルートや安曇野を散策。 
    城下町のはずれの一軒家に引っ越し、ルンルン♪
盛夏~竹田市神原で数十年前の結婚式「よいなや祝言」を再現。
    サックスバンドで東京遠征&東京スローフードツアー。
   城下町や緒方町の農家レストランで「朝カフェ」始める。
秋~竹田市神原で食・音楽・歴史・癒やしのツアー、コンサートを自主企画。 
    紅葉のくじゅう連山に2回登頂。
    ドイツ姉妹都市からワイン貿易商を招き、ワインセミナーや角打ちバーなどを開く。
冬~薪割り。 
  


別れあり、出会いあり、引っ越しあり、ワインあり、喜びも涙も盛りだくさんだった1年。
人を招ける家に移り、美しいものにたくさん触れ、美しく暮らすことに意識が増した。
喪失の淵で泥沼にはまったり、悔しい失敗も犯した。
私が転んだときに、一緒に頭を下げてくれた仲間がいた。
乗り越えたとき、色んな気付きがあった。

オーストラリアでのダイビング仲間・K美さん、サンフランシスコのイラストレーターY子さん、シアトルでお世話になったCOOK一家ら、心の友らとの喜びの再会もあった。


そして今日12月31日、敬愛してやまぬ先輩の訃報。竹田市神原地域のリーダーとして、地域や文化の振興に努めてきた廣瀬正熙さん(享年64歳)。昼過ぎ、書類の整理に竹田に戻ってきたところ、城下町の角に「廣瀬家葬儀」の看板が・・・。信じられない思いで葬儀場に駆けつけ、ジャージ姿のまま葬儀に参列。

彼が愛してやまない神原川のせせらぎの聞こえる自宅図書館に、大切な友人を何人も連れて行った。夏には、祖母山麓の一合目の滝に案内してくれた。
神原が好きな一番の理由は、廣瀬さんがいることだった。

「やりたいことを、今、やろう!」と書いた2008年の手帳の冒頭。春に余命1年と宣告され廣瀬さんの命の期限を、私は知らなかった。
何事にも期限がある。
時間という、最も価値ある物差しを、私が果たせる役割の中で、
自分に、愛する人たちに精いっぱい差し向けたいと願う。

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命の授業、映画「ブタがいた教室」上映12/20から。 

学校でブタを育て、後で食べる――。実話をもとにした映画「ブタがいた教室」の試写会を見に行った。
(C)2008「ブタがいた教室」製作委員会

東京国際映画祭で観客賞などを受賞した話題作。この“命の授業”が最初に話題になったのは1993年。大阪の小学校の元教諭・黒田恭史さん(現、佛大准教授)が行った実践教育がドキュメンタリー化され、ギャラクシー賞奨励賞などを受賞した。黒田さんは、東能勢小のあとの一時期、勤務した大阪教育大付属池田小(同府池田市)の児童殺傷事件にショックを受け、著書「豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日―」を出版。番組に心動かされ、映画化したいと思った前田監督が2003年、原作権を獲得。人気俳優の妻夫木聡さんもその趣旨に共鳴し、教師役を引き受けたことから企画が動き始め、映画化された。

黒田さんは1990年、新任教諭として大阪府豊能町の東能勢小に赴任。児童らに命の重みを教えようと、クラスでブタの飼育を始めた。豚小屋を手作りし、給食の残飯などで育て、汚物にまみれた小屋は児童が毎日洗った。「Pちゃん」と名付けたブタの飼育は3年続いたが、6年生になった児童らが卒業する直前、Pちゃんの行く末をどうするかが大きな議論となった。「中学校に連れて行く」「下級生に引き継ぐ」「自分たちで食べる」と、様々な意見が出されたが、黒田さんは結局、食肉センターに連れて行って処理する道を選ぶ。


映画のクライマックスの児童らが議論する場面は、

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Reコミュニティを楽しむイベント、12/21大分市で開催(予告) 

雲一つない青空。週末は、玄関前の杉を2本伐採し、栄養不足の花壇に黒土200キロを入れた。この冬休みの間に、段ボールコンポストを作り、2階のバルコニーに設置する。冬の間に腐葉土を作り、竹笹の生えかけた猫の額ほどの裏庭に、夏野菜を植えられたら嬉しい。

大分のエコ、アースイベントを牽引する「Re空間」の神田京子さんとよっしーが、12月21日(日)午前11時~午後7時、「庄の原キャンドルナイトスローカフェ」を開く。
ポストカードサイズのフリーマガジン「Re空間」
△Re空間が発行する葉書サイズのフリーマガジン。
 エコ・スローな人・物・事が詰まった情報誌。
 大分、福岡県内のカフェやギャラリーなどに設置している。(設置店一覧

スローカフェは、作家と一緒に雑貨を作ったり、農家の有機食材を味わったりし、人と人のゆるやかなつながりをプロデュースするイベント。今回は、神田さんたちの活動拠点となる大分市庄の原の「ぶらぼぅファーム」(大分IC近く)での初開催。「ぶらぼぅカフェ」のプレオープンとして、冬至にちなんだ”かぼちゃあずきパイ”がお目見えの予定♪
県内外から17グループ、個人が出店。私も過去に主催したイベントでお世話になった作家さんや音楽家たちが集うイベントで、今回私は”お客さん”として参加できそう♪赤井田久美さんのお香やらを練りながら、Baobabを聞き、和めたらいいなぁ。日々の暮らしを丁寧に暮らすヒントをまた持ち帰りたい。


==以下、Re空間のブログより、一部転載。出店ブースをご紹介。==

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優しい泡たち@新着ワインのお披露目会 

今日は、とっておきのワインの仕入れ。
優しい泡たち@ワイン・フォーラム(photo by 安永豊)
年に1度の、ドイツワインの新着お披露目会
@造り手の顔の見える美味しいワイン教室
ワイン・フォーラム」=福岡県北九州市小倉北区=

ヨーロッパの旅先で出会ったワインも美味しかったけれど、
日本でもこんな美味しいドイツワインがあることを知ったのは、
ソムリエの高橋暢子先生との出会いが切っ掛けだ。

ブドウの種類すら、いまだによく理解していないが、
甘くて、辛くて、ドライで、渋くて、酸味があるとか。
ワインと言っても色んな味の違いがあることが分かった程度。
こんな土素人の私が、昨年末、竹田市の直入町がドイツから直輸入しているワインの物語を知ってからは、郷土料理との組み合わせの会や、ワイン商のセミナー開催やらに奔走している。

動かされている理由は、ドイツワインが美味しくて、楽しい時間だったこと。
農家があり、ワインがあり、そこにワインに携わる人の思いや、味わい方に
たくさんの物語があり、そこに感動したからだ。
造り手と友人らの手を介し、他国のワインに比べ生産者の喜びを身近に感じられるのは、
いい”伝え手”に巡り出会えたからだと思う。


暢子先生は、人を幸せにするワインの伝道師。そして、マリアージュの先生。
料理とお酒、お互いにないものを組み合わせて、味の変化を楽しむこと。
一口目に「あ~、幸せ!」とつい口に出してしまうようなワインを紹介してくれる。
初めてお教室を訪ねたのは、2004年か05年の冬、アラスカに行く前だったと思う。
中津市で紅茶やフランス料理を教えている「オウグテ」主宰の黒川貴美代さんからの紹介だった。当時、マクロビにはまりかけたことから、お酒にはあまり興味がなかった。


ところが、教室に行くと、ドイツの造り手を一軒一軒訪ねた話しを聞き、
蔵元の写真を見せながらワインの個性や料理との相性を話してくれる。
錆びたクギ、なめし革・・・のようなテクニカルワードではなく、ワイン農家の人柄を穏やかに話して下さり、味わってみる。「ワインも、農産物と同じ、大地の命の一つの形」ということを、初めて体験した。


この日の仲間は、いつも竹田の素敵な写真を撮って下さる小倉の安永夫妻、
食育ネットの原千砂子さん、そしてワインエキスパートを目指す会社のT先輩とお茶目な仲間たち。お教室の生徒さんで、長湯温泉で開かれた「ルカス音楽祭」ファンだというジュンコさんらもご一緒した。
造り手の見える美味なワイン
(photo by 安永豊)

一つ一つに違うワインの香りや味を楽しみながら、並べてみたら14種類!
ルビー色のワインが、一つのグラスの中で室温と共に、ゆっくりと開花するひととき。
繊細な泡が、グラスの底から静かに沸き上がってくる優しい時間。
なんとも優雅で豊かな気持ちになれる。

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